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■016:ルイとミンディ
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すっかりご無沙汰しているうちに、今年も半分が過ぎてしまいました。
今回はうちのコどもたちの近況ご報告をいたします。
ルイは今年の2月で満19才になりました。ミンディは1月に5才。ミンディをアダプトした際、大体2才から2才半ではないかと言われました。前身がノラちゃんだったコは、何時生まれたのかはっきりしません。それで、最初に獣医さんに連れて行ったときに予想して頂きます。大体は当たっているようですが、うちでは一応ミンディは3才の時にうちのコになったことにしました。そうするとミンディは今年で5才になります。
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●夏の湿地帯
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●ルイはよく眠ります
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●サルスベリの木(濃いピンク)
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ルイは人で言えば100才近いそうです。
最近は両前足のリューマチに悩まされて、歩くときに前足の肩の付け根が前に突き出すようになります。痛みもあると思いますが、リューマチ用の薬を食べ物にふりかけると食べません。飲み薬も、嫌がるのを飲ませると吐いてしまいます。リューマチにはヒーティング・パッドがいいようです。6月に35℃ほどの暑い日が3日続きましたが、ルイはヒーティング・パッドの上に寝ていました。熱くなると下りてカーペットに横になります。リューマチの痛みには温かいのが気持ちよいのでしょう。できるだけ歩いた方がリューマチにはよいと思いますが、寝転んだまま「ミャオ〜、お腹が空いたよぉ!」と呼ばれると、お皿に食事を入れて持って行かないわけにはいきません。
面白くないのはミンディです。キッチンでネコ用食器の音がし、キャットフードの匂いがすると走ってきます。「これはね、ルイのなの。ミンディのはキッチンにあるからね」などと言っても、そ知らぬ顔で尻尾を高々と上げ、後からついてきます。そしてルイが食べているお皿に近寄ろうとします。ルイが食べるのを邪魔しないように頭を撫ぜますが、ミンディは私の手から逃れようとします。 |
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●お腹が空いたよ〜ッ!と叫んだところ
大急ぎで「ルームサービス」です!
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●ミンディは戸棚を開けると、先ず中をのぞき、入りこんで中々出てきません。
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問題はルイのトイレです。綺麗好きのルイは、前足を庇うようにゆっくりゆっくり足を砂箱の方へ運びます。着いて前後の足が砂箱へ入ると、準備完了とばかりにオシッコが始まり、殆どが箱の外へ。その時の用意はできていますが、承知できないのはミンディです。「なんておバカさんでしょう!」とばかりに、外へ敷いてあるもので濡れたところをカバーしようと必死になります。そうなると、辺りは濡れたものが散らばって大変です。そこで最近はルイが箱へ入ると、身体全体が入るように手を添えてやります。或いは、時間をみて箱まで連れて行きますが、早すぎると「何するのよ!」といった顔つきをしてスタコラ出てきてしまいます。これまた気に入らないミンディは自分も中へ入ろうとしたり、箱の屋根へ飛び乗って嫌がらせです。「ルイはオジイさんなのよ」という言葉が通じたら・・・と思うのはこんなときです。 |
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ミンディは水遊びが大好きです。
水道をひねる音がすると、洗面台の上へ飛び上がり水の流れを見つめています。しばらく見つめた後、洗面シンクの中へ下り水を飲み始めます。うちの中には大きなボールに入ったお水、それもフィルターを通したお水があるのに。
(この辺の水は味が悪いので評判です。飲んでも安全ですが、フィルターを通さないお水で入れたお茶はお茶の味がしないという酷さ。近くのショッピングセンターには「水のストア」があり、フィルターした水を大きな瓶で買う家庭が多いのです。うちでは飲み水にフィルターを使っています。)
ミンディはノラちゃんのとき、水道の蛇口からしか水が飲めなかったのでしょうか。美味しくない水を蛇口から飲んだあとは、ビショビショになった胸が気持ち悪いのでしょう。カウンターへ戻り首を振ります、側にいるとこちらまで水浸しです。それでも、シンクのカウンターに座って水を待っているのを見ると蛇口をひねってしまいます。ミンディは、ルイの食べ残しを平らげて横に大きくなっていきますが元気一杯。ルイは痩せる一方。でも、一日置きに行う[リンゲル液療法]でまだまだ元気です。
みなさんと皆さんのコどもたちが暑い夏を元気でお過ごしになりますように・・・
I hope everyone will enjoy the Summer !
Jul.18 / 2006 |
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●水遊びが好きなミンディは、蛇口から水が出るのを待ち、水がでると長い間眺めています。
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●家具の上でお昼ねのミンディ
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[リンゲル液療法]について
「リンゲル液療法」とは、簡単に言うと「皮下点滴」のことです。使用される「リンゲル液*」には、乳酸リンゲル液、酢酸リンゲル液などがあり、体液と同様のイオン組織・浸透圧を持つ生理的塩類溶液で輸液として人間にも使われます。人の場合は静脈に針をいれますが、針が太いのでネコの静脈には難しい上時間がかかるのでネコの背中(普通予防注射を打つ場所です)に針を入れます。うちには袋を吊る設備がありませんので、窓のシェードの上のレーリングにつるします。 |
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●こんなパックになっています
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●吊して使用します
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家で行う場合は一人では無理です。私がルイを台の上に座らせ姿勢を整え、ボブが背中の皮膚をつまんで皮膚と筋肉の間に針をいれ溶液が入っていくようにします。
一袋に1000ml入っています。これを5回に分けて使います。一回の所要時間は「5、6分」です。一日おきにこの療法をしています。吐いた時は、脱水状態を防ぐために前日にリンゲルをした場合でも半分の量を注入することにしています。最初は上手く行かず血管を傷つける場合もありましたが、最近は上手になり、終わった後液体が外へ漏れることもなくなりました。
ルイは食欲のないときでも、リンゲル液の後1時間くらいすると食欲が出てきます。
リンゲル液は生命の液体と言われるくらい人や動物によいようです。救急車などで運ばれる病人にも車内でこれをすると血圧や呼吸などが正常近くなり、気分がよくなるそうです。幸い私は救急車で運ばれたことはありませんが、ボブや親しい友人から聞きました。
*「リンゲル液」:
血清と同様に浸透圧・無機塩類組成・水素イオン濃度を調整した体液の代用液となるもの。イギリスの医学者リンガー(Sydney Ringer 1835-1910)が 1882 年カエルの心臓の灌流実験のために処方したものに基づく。動物生理学・解剖学・医療面で広く用いられている。リンガー液。リンゲル。(大辞林/三省堂より)
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